2010年11月20日土曜日

シロヘリクチブトカメムシは益虫


多摩湖下の公園を歩いた。
見つけたのはシロヘリクチブトカメムシ。

このカメムシは本来、九州南部以南にしかいなかったのだが北上してきて普通に見られる。
蛾の幼虫の体液を吸う。

以前、府中の農工大の大豆畑でこのカメムシがたくさんいたのを見たことがある。
下のような論文を読んだ。
つまり、農家にとってとても有り難い益虫ということになる。

一雌が産下した総産卵数の平均値は499個であった.本種の一世代当たり純繁殖率は153.8,一世代の平均時間は49.8日,内的自然増加率は0.101/日/雌と推定された.10頭の若虫集団は3〜5齢のハスモンヨトウ幼虫を日当たり4〜8頭捕殺した.雌雄1対の成虫は5齢(450〜550mg)の幼虫を日当たり3〜5頭捕殺した.これらの結果はシロヘリクチブトカメムシが有望な多食性土着天敵として働き得ることを示唆した.

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