2010年8月10日火曜日

クロコノマチョウ と ヨコジマオオハリバエ



痛々しいシーンを見た。
撮影した後、切ない気分に襲われた。

後で調べて判ったのだが幼虫はクロコノマチョウだ。
この幼虫に寄生しようと跳び回っているハエはヨコジマオオハリバエ。
ハリバエとは針蝿のことで針のような剛毛が生えている。

イネ科の植物の前を通るとハエがしつこく飛び回っていた。
葉を見るとあちこちに食痕があった。
さては葉の裏に何かの幼虫がいるなと直感した。
案の定、緑色の幼虫が頭と体を懸命に動かしてハエに対抗していた。

ハエの方が圧倒的に優位で、ものともしないで襲いかかる。
このままではハエに卵を産み付けられる、とても見ていられなくなり手でハエを払った。
運良く、ハエは手に当たり跳ね飛ばされて道に落ちた。

しかし、また元気を取り戻し再びこの幼虫に寄生しようとするだろう。
いずれ、ハエの卵が孵りこの幼虫に潜り込むのだろう。
とても無事に成虫になる可能性はない。
いや既に卵が産み付けられているのかもしれない。

虫が成虫になるのは数%に過ぎないのだろう。
ヨコジマオオハリバエもまた何かに寄生される運命だ。

ヨコジマオオハリバエのことは
http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_42c3.html
ここに詳しい。

クロコノマチョウのことはこちらを。
http://homepage3.nifty.com/ueyama/shubetsu/janome/kurokono/kuroko.html

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